KCSによりデジタル変革を成し遂げようとする場合に必要なことは、重要成功要因を明らかにすること。そして経営層のサポート、必要な予算、求められるサポート資源、変革の目的の周知などの重要性を理解することである。すべてのセンター関係者は変革に求められる新しい行動形態について、全センタースタッフへの教育が重要なことを理解しなければならない。そのためにはセンター管理者自身にも教育が必要となる。また新たなゴールや目標やその指標は何か、どう達成を測定するのかを含めて理解を深める必要もある。米国で多くのKCSデジタル変革を主導したジョン・カスティ氏より、いま日本で盛んに試みられているKCS導入のポイントについて解説する。
Profile
ジョン・カスティ氏はサービスマネジメントにおける第一人者である。豊富な経験を持ち、サービスデリバリの改善や提供サービスの価値向 上にフォーカスし、より戦略的な組織の構築を手助けしている。ジョン氏は意識改革を引き起こす国際的なスピーカーであり教育者である。 ボストン大学の修士号、およびマサチューセッツ大学ローウェル校の理系学士号を取得している。JPC グループ設立以前は、ZD/ ソフトバ ンク社にてコンサルティンググループとトレーニング組織を担うプロフェッショナルサービス部門のダイレクタとして勤務した。また、世界的 なコンピュータベンダーと共に製品管理や品質管理を行い、プログラミング講師をしたメリマック大学ではファクルティとして名を連ねた。